スキルアップ 情報処理技術者試験

IT試験対策:ライトスルーとライトバックの違いを簡単に解説!

人生を自由に楽しむために会社員を辞め、フリーランスを経て法人化し、現在は一人社長をしています。ユウイチです。

今回はIPAの情報処理試験でよく出てくるライトスルーとライトバックについて簡単に解説します。

ライトスルーとライトバックとは?

「ライトスルー(Write Through)」と「ライトバック(Write Back)」は、簡単に言うとメインメモリやキャッシュメモリへのデータの書き込み方式です。

メインメモリは主記憶とも呼ばれ容量も多いですが、CPUからのアクセスに時間がかかります。

対して、キャッシュメモリは容量は小さいですが、CPUから高速にアクセスできるメモリで、よく使うデータを置いておきます。

情報処理試験対策であれば、難しく考えずに以下のように覚えておけば問題ありません。

ポイント

メインメモリ:容量は大きいがアクセスに時間がかかる

キャッシュメモリ:容量は小さいが高速にアクセスできる

それでは、順番に説明していきますね。

ライトスルー(Write Through)とは?

特徴

  • キャッシュにデータを書き込む際、同時にメインメモリにも書き込む方式
  • データの整合性が保たれる(キャッシュメモリとメインメモリの内容が常に一致する)
  • 書き込みのたびに主記憶へアクセスするため、書き込み速度が遅くなる

メリット

  • データの一貫性(整合性)が確保されるため、常に最新のデータを取得できる
  • システムクラッシュ時でもデータが失われにくい

デメリット

  • 書き込み速度が遅い(キャッシュメモリを使ってもメインメモリへの書き込みが必須)
  • 頻繁に書き込みが発生する場合、システム全体のパフォーマンスが低下する可能性がある

ライトバック(Write Back)とは?

特徴

  • キャッシュメモリにデータを書き込むが、すぐにはメインメモリに書き込まない方式
  • メインメモリへの書き込みは、特定のタイミング(キャッシュが満杯になる、CPUの処理負荷が下がるなど)で実施する
  • メインメモリへの書き込み回数が減るため、高速な処理が可能

メリット

  • 書き込み処理の高速化(キャッシュ内での処理が基本)
  • 書き込み回数が減るため、メインメモリの負荷が軽減される

デメリット

  • データの一貫性が失われる可能性がある(メインメモリとキャッシュメモリのデータが異なる場合がある)
  • システムがクラッシュすると、キャッシュメモリ内のデータが失われる可能性がある

ライトスルーとライトバックの比較表

比較を簡単にまとめておきます。情報処理試験対策であれば、以下を覚えておけば十分です。

項目ライトスルー(Write Through)ライトバック(Write Back)
データの書き込みキャッシュメモリとメインメモリに同時に書き込むキャッシュメモリに書き込み、メインメモリには後で反映
書き込み速度遅い(毎回メインメモリに書き込むため)速い(メインメモリへの書き込み頻度が少ない)
データの整合性高い(常に最新のデータを保持)低い(メインメモリとキャッシュメモリが異なる可能性あり)

まとめ

簡単にライトスルーとライトバックについて説明してみました。

ちなみに過去、僕が情報処理試験を受けた際にやった覚え方は以下でした笑

簡単な覚え方

ライトスルー:スルー(Through)なので、キャッシュメモリを通りすぎてメインメモリまで書く

ライトバック:バック(Back)なので、キャッシュメモリから引き返してメインメモリまで書かない

情報処理試験対策であれば、この覚え方で十分だと思います。

これ聞かれるの選択問題のはずなので、これ覚えておくだけで正しい選択し選べます^^

情報処理試験でライトスルー、ライトバックの問題が出てきたら、確実に正解しておきましょうね^^

それではまた!

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ユウイチ

20代前半から20年間エンジニアとしてキャリアを積みフリーランスへ転身。 2年間フリーランスとして活動後、起業し1人社長となる。 ソフトウェア開発とプログラミング講師をメインに、ゲームクリエイター・シナリオライターとしても活動中。

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